躁×鬱

どうしようもないわたし

回想

電車が僕の体を揺らす。

君に会える嬉しさに溺れていたいのに体は不安な気持ちを訴え続けている。

 

君の住む町に着いた。

電光掲示板が示す行き先は、僕が2時間前に改札を通った駅。

次に目にするとき、きっと僕は幸せな気持ちで澄んでいる。

 

僕にとって幸せの象徴であるこの場所で

君はどんな気持ちで日々を過ごしているのだろう。

僕の住む町を表示する電光掲示板を見て

君はどんなことを考えるのだろう。

 

赤いジャージを着たあなたを見つけた。

会いに来ちゃってごめんね。

 

 

さようなら